ABOUT US

CONCEPT

弊社(有)デンタル・ラボア・グロースの代表取締役である大畠は、1992年11月、ドイツにおいて日本人として初めての歯科技工士マイスターの称号(学士レベルに相当)を取得しました。

ヨーロッパ各国での講演会、講習会および執筆活動などを含む15年間の修行を終え、最初に東京の渋谷センター街にて歯科技工ラボラトリーを開設してから、早いもので20年が経過しました。この間の歯科技工分野における技術革新の変化はめざましく、業界を取り巻く環境は大きく様変わりしています。特に、海外におけるデジタル加工技術普及のスピードはすざましく、海外で作製された安価な歯科補綴装置が日本国内の歯科病院や医院に納入されるケースも増えてきています。

世界歯科市場の現況は超高齢社会と歯科デジタル化の潮流の中、我が国も歯科医療経済自体の縮小とともに、新しい医療制度を模索する時代に陥っています。歯科技工における補綴装置の種類や材料なども変化している中で、CAD/CAM システムの進化に伴い、弊社デンタル・ラボア・グロースでもデジタル技術を今以上に積極的に導入していくことになるでしょう。

しかしそれ以上に重要な課題は、様々な環境下で日本の歯科技工を見据え、将来を創造し、進化させることができる次世代の若い方々を育成することです。意欲に充ち満ちた優秀な人材がお互いを研鑽しあい、十分に学習できる環境を構築することは先人の義務だと捉えております。そして、その修業こそが弊社グロースの存在価値そのものに繋がると考えている次第でございます。

MEISTER

ドイツではマイスター制度というものが存在します。1992年11月、弊社(有)デンタル・ラボア・グロースの代表取締役である大畠は、ドイツにおいて日本人として初めて、歯科技工士マイスターの称号を取得しました。ドイツの歯科技工士マイスター(手工業マイスター)は学士レベルと同等に扱われています。

歯科技工士マイスターの資格を取得するためには、先ず『その道のプロ』として職人(ゲゼレ)として歯科技工士の国家試験に合格する必要があります。その後、さらにその分野で十分な経験を積み(当時は国家資格有資格者「歯科技工士」として、5年間の臨床経験が必要とされたものの、現在はゲゼレ試験合格者は直ぐにマイスタースクールまたはマイスター試験を受験することが可能となった。)、一流の技術を磨くことはもちろん、一方では『その道の後身の教育、指導』を行います。

現在のマイスター制度の原点である徒弟制度そのものは、今を遡るまだヨーロッパが十字軍遠征を行っている頃、早くも 11 世紀後半から続いている伝統です。また、一般教養では財務、簿記などのマネージメント一般から経済学、社会法律学、法律学(民法、商法、労働法 etc.)、そして職業上の教育学に至るまでを修得いたします。さらに斯界における手工業のトップを目指し、一生に3回だけ受験することができる『マイスター試験』があります。その厳しい試験に合格し、『マイスター称号』を取得することによって、斯界の手工業における組織化を図る監督者、そして後進の指導、教育者として始めて開業する権利を得る事ができるです。

さて、戦時中からの日本医療の礎えでもあるドイツ歯科界(主に旧東ドイツ)の中で、歯科技工士は医療職のマイスター制度の範疇に数えられ、公式文書では博士号の『Dr.』などと同様に、略して『Ztm.』= Zahntechinikermeister(ドイツ語で歯科技工士マイスターの略)を冠名として表すことが義務付けられています。

 *本場ドイツマイスターとは…?   *マイスター称号取得方法 *ドイツ歯科技工士マイスター試験内容 

 *マイスター称号取得日記 その1 *マイスター称号取得日記 その2 *ドイツ歯科技工士養成カリキュラム *ドイツの徒弟制度

PROFILE

代表取締役 大畠一成 プロフィール

テレスコープテクニックやチャネルショルダーアタッチメント etc.を日本に伝承したグリュンドラー氏に師事し、ドイツ デュッセルドルフ大学助教授、ディートリヒス助教授と共同し、ガルバーノゴールドエレクトロフオーミングシステムの研究を続ける。
従来のメタルセラミックス、ハイブリッド系レジンを始め、酸化アルミナ、各種ジルコニアや プレスセラミックス、e-maxやVintage LD etc.によるオールセラミックスなどの審美補綴装置から各種アタッチメント -、テレスコープ -、コーヌス -,フルデンチャー補綴装置および各種インプラント上部構造体の製作に至るまでグローバル、且つオールマイティな歯科技工、そして良好な高度補綴装置に対する匠な技術、経験と鋭い感性を養うことを目標としている。

1999年までヨーロッパを中心に非常に多くの講演、講習や執筆活動を展開するが、1999年8月よりヨーロッパから母国日本へ活動の拠点を移し、日本とヨーロッパを壮観した包括的歯科医療への貢献を目標に従事する。2000年8月、東京の渋谷センター街に”Dental Labor GROSS”を独立開設し、ドイツ技術とその斬新な発想を融合した新しい日本独自の歯科技工学の構築、発展に寄与すべく自己研鑽を行う。

また、こうして培った技術、経験の更なるグレードアップと何よりも斯界の次世代の方々に伝承することを最大のビジョンとして日々努力を続けている。

 *オリジナル論文、書籍、監修、解説および海外論文翻訳一覧

略歴

1960年3月25日   福岡県生れ
1980年3月        岐阜県立衛生専門学校 歯科技工学科卒業
1980~1981年  同校歯科技工学科研究生
1981~1983年  安田病院歯科技工室室長(現在:安田歯科医院)
1982~1984年  東海歯科医療専門学校歯科技工学科専修科
1984~1985年  同校非常勤講師
1983~1985年  (株)サンデンタルラボラトリー勤務

1985年3月       渡独
1985~1999年    Dental Studio GmbH Rolf Herrmam チーフ・マイスター(ドイツ)
1986年~現在  Wieland社公認インストラクター(ドイツ)
1987年~現在   Shofu GmbH社 公認インストラクター(ドイツ)
1987年      Bredent社 顧問 (ドイツ)
1988年      GFA マイスタースクール デュッセルドルフ入学(ドイツ)
1989年      Dental Technologie インストラクター(ドイツ)
1989年      Berliner Zahntechniker Tag(Quintessenz社)インストラクター(ドイツ)
1989年      St.Moritz Zahntechniker Kongress インストラクター(スイス)

1992年11月     日本人として初の「マイスター称号」取得

1992年9月   フランス国際歯科審美学会インストラクター(ドクターコース)
1993年8月   イタリア国際歯科審美学会インストラクター(ドクターコース)
1993年4月   das dental labor Italia 編集委員 (ドイツ)
1993年9月   AGC Auro Galvano-Gruppe(Wieland社主催)インストラクター
1997~2001年 早稲田セラミックトレーニングセンター 特別講師
1999年8月   帰国

1999年4月   国際デンタルアカデミー ラボテックスクール 非常勤講師
1999年8~2月  Esthetic laboratory 雅 co.,ltd.取締役
2000年2~8月  (有)クエスト内にてDental labor GROSSを開設
2000年8月   渋谷にて“Dental labor GROSS”を独立開設(代表取締役)
2001年4月   マスターセラミストスクール 特別講師
2001年4月   公益社団法人 日本歯科技工士会生涯研修講師
2001年4月~  (株)松風アドバイザー
2001年5月   3iインプラント公認インストラクター(アメリカ)
2002年4月   公益社団法人 日本歯科技工士会/広報部、国際部兼任担当理事
2002年4月   公益社団法人 日本歯科技工学会/広報、渉外兼任担当理事
2004年4月   一般社団法人 日本歯科審美学会会員
2005年4月   一般社団法人 日本歯科審美学会 評議委員
2006年4月   福島県立総合衛生学院歯科技工学科 非常勤講師
2006年4月   パナソニック・デンタル(株)インストラクター
2006年4月   国立広島大学歯学部 非常勤講師
2007年10月   一般社団法人  日本歯科審美学会 認定士
2007年12月   パナソニック・デンタル(株)アドバイザー:日本、欧州
2009年10月   岐阜県立衛生専門学校歯科技工学科 特別講師
2009年12月   一般社団法人 IPSG包括歯科医療研究会 特別会員
2011年9月     パナソニック・ヘルスケア(株)アドバイザー:日本、欧州
2017年11月   ドイツ手工業会議所より「シルバーマイスター証書」受賞

QUALITY

弊社(有)デンタル・ラボア・グロースのクオリティは様々な言葉を並べ立てるよりも、直接、皆様からの閲覧を賜ることができれば幸いでざいます。そこで、本ホームページwebサイト、歯科補綴装置製作における「WORKS」および別webサイト、「DENTAL INFORMATION 臨床例」「GROSS DENTAL INFORMATIONのパンフレット」等(*地図は移転前のものです。)を供覧して戴けると幸甚に存じます。

この度、本ホームページwebサイトを新たに構築し、積極的に歯科医師、歯科技工士対象の少人数制セミナーをも企画、開催いたします。患者様の治療計画から詳細情報、医療サイドワークフローの実際を歯科医師の先生方と共有し、密接に連携したコミュニケーションを図っていくことが重要なことでしょう。それが『歯科技工の質』を進歩させる第一歩であり、如いては根本の『歯科医療の質』の発展に寄与し、患者様の『QOL:quality of life』の向上に大きく貢献すると考える次第でございます。

歯科技工の仕事は地味ですが、人にとって最も重要な「食」に直結したきわめて大切な仕事です。食べ物をよく噛めない状態が続けば、健康を損ね、場合によっては命にかかわることもあります。弊社(有)デンタル・ラボア・グロースとしましては、品質の高い歯科補綴装置を作製することを通じて、人々の健やかな生活と生命を支えていきたいと考えております。