『急がば回れ、、、?!』
ラーメン、おいしいですよね。
私は無類のラーメン好きなので、ついつい
仕事帰りにラーメン屋に寄ってしまいます。
そんなラーメン、麺もスープも大切なのですが、
今回は名脇役「味玉」についてのお話です。
個人的に味玉には少しこだわりがあります。
お店によって味も様々ですが、
酒+みりん+醤油のトリオが基本なのでしょう。
中には漬け込む時、
出汁にこだわっていたりするお店もあって、
ついついトッピングしてしまいがちな一品です。
いずれにせよ、
しっかり時間をかけて漬け込んだからこそ、
深い味わいとコクが生まれているのでしょうね。
さて、
じっくり待った方がいいという点については、
歯科技工にも通ずる所があるように感じます。
たとえばジルコニアは、
熱量を保ったまま焦ってファーネスから取出すと
最悪割れることがあります。
またアクリル義歯はお湯で重合しますが、
これもゆっくりと自然放冷し、
応力緩和を待った方が寸法精度的に有利です。
ブリッジや金属床といった鋳造体も、
やはり鋳造後は徐冷するのが理想的です。
時効硬化を得るためにも、鋳造後は電源を切った
リングファーネスに戻して鋳放しをする、
あるいは
リングにコップ等を被せておくのが良いでしょう。
扇風機を使っての冷却に比べて
かなり時間のかかる方法ですが、
品質を求めるのならば忘れてはならない
テクニックだと思います。
「強いては事を為損じる」
果報を寝て待った方がいいのは、
味玉も技工も同じ所があるのかもしれません。
ライター 髙瀬 直